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雁ケ峰、東谷山スキー

開 催 日 2010年2月20〜21日
リーダー 木村員士
報 告 者 小林義亮
HP制作者 小林義亮
参加者数 15名 (会員15名)

三俣部落の周辺に散らばる山群へのツアーも好評につき実績を重ねて毎シーズン同好の士を集めている。 いつもの雁ケ峰に加えて、昨シーズン二居部落の背後にある日白山がエントリー。今回は日白山の前衛である東谷山(ひがしやさん)の西面を滑ることになった。


1日目 2月20日(土)

19日は北海道上空の寒気の影響で雪。20日は高気圧の東進でだんだん晴れ間がひろがるという予想で、山スキーには願ってもない条件である。
青空が見えだしたころ雁ケ峰に登るべく8:20にゴンドラ駅に急ぐ。さすがシーズン真っ盛りの土曜日、最上部リフトから稜線を目指す登山客が多い。

高速リフトを降りて出発の準備雁ケ峰への期待がひろがる。 中尾根を見る。積雪が多いため夏の樹林帯が雪原となっている。
今日最後の登りである清八沢の頭へ 清八沢の頭から雲が晴れてきたかぐら峰方面
清八沢の頭で滑降前の記念写真 清八沢の頭には雁ケ峰(地図では下の1667Mピーク)の看板がある
一滑りでもうピークは遠くなる 遙か下に三俣スキー場。かぐらスキー場駐車場まではここからでも
標高差1000メートル以上の滑降が待っていた。



2日目 2月21日(日)

 出発地点まで新幹線に乗れば2時間というアプローチのよさ。シールをつけてすぐ古道の雰囲気ある登り。雪の状態によっては技術も要請されるスリルある雪庇の登行。3時間で大展望の山頂。滑降は雰囲気あるブナ林。どこまでも続く腰まで潜る浮遊感ある急傾斜の深雪。大木に守られて雪崩なし。下降開始地点を注意すれば後はルートファインディングの要もなく滑りに専念。滑降高度差850メートル。板を外してバス停まで100メートル、温泉あり。バス、新幹線で東京まで2時間、帰宅してもまだ日は高い。東京近郊では考えられない日帰りコース。なぜ今まで注目しなかったのか悔やまれる。思い立ったら行こう、それが東谷山である。
 朝、窓を開けたときには雪が降っていて20センチほど積もっていたが、急速に晴れてきて、今日一日、無風快晴の上天気が予想された。

田代スキー場の駐車場に車を置いて出発準備    上の稜線を行く
1時間弱で二居峠。ここから本格的な上りとなる 振り返ってみた雪庇。向こうは苗場スキー場方面
進行方面にも雪庇。上越の猛吹雪がこれを発達させた どこまでも続く雪庇。ナイフリッジ状のところもある。
ヤセ尾根を登るメンバー。左上へのびるのは国道17号。 背後に苗場山が伸び上がる
山頂にて総勢15名記念写真の後待望の滑降に移る。背後は苗場山 山頂から日白山を見る。上り下り1時間を要する。奥は谷川連峰
顕著な谷に入ったら林道、そしてすぐに国道17号線が現れる 国道下を潜って貝掛温泉バス停へ向かう


東谷山での滑り


軌 跡 図

雁ケ峰


東谷山。茶色の軌跡は2月17日の偵察行のもの。このときは車の置いた所に直接行き着くために山腹をトラバースして二居へ戻った。

参加された皆さんのご感想

*私は新雪(深雪)の面白さを初めて見せてもらった思いです。よくあれほどの斜面を見つけましたね(Mさん)
*東谷山頂からの夢のようなパウダー大滑降は雪質、斜度、落差とも申し分なくいまだにあの浮遊感を反芻しています(Oさん)
*近場にこんな良いルートがあるのを知りませんでした。あまり混雑しないようにそっとして置きたいですね(Hさん)
*東谷山のパウダー、霧氷のついたブナ林と青空コントラストは格別な、思い出に残る山行でした(Hさん)
労少なく益多しのいいとこ取りをさせていただきました。あのような標高差のパウダーをすべったのは初めてでした。山スキーの魅力に 一段と目覚めてしまい困ってしまいます(Nさん)


雁ケ峰コースタイム

09:05 高速リフト終点
10:45 中尾根分岐
11:55 清八沢の頭
12:20 同頭から滑降
13:50 雁ケ峰
14:55 スキー場

東谷山コースタイム

08:15 田代スキー場出
08:50 二居峠
11:15 山頂
11:45 滑降開始
12:50 国道
13:00 貝掛温泉バス停
13:13 バスにて田代スキー場へと戻る