C-1603
春の全国集会 於:斑尾高原ホテル 

開 催 日 2016年3月4〜6日
リーダー 高尾文雄 後藤正弘
報 告 者 徳永泰朗
参加者数 41名

アルパインスキークラブ2016年春の全国集会は飯縄三山の展望に抱かれながら、飯山市斑尾高原のランドマークともいえる「斑尾高原ホテル」で実施されました。本州屈指の豪雪地域での開催にもかかわらず、記録的な暖冬・寡雪の悪条件で直前に至るまで山に入ることさえも懸念していましたが、全国から41名の参加者を得て楽しく実施されました。

斑尾高原ホテルの正面玄関に全員が集合

 3月5日

1月以来数次の下見を重ねて得た方針として幹事団は山に入ることを断念していた。
しかしながら直前の2月末から3月当初に襲った寒波が幸いして当地にも50CMの新雪が降り、前日4日の下見の結果、ブッシュは多いものの慎重に行動すれば滑降は可能と判断し、5日は袴岳に登ることに方針変更を決定。
当日は気温が4月並みに上昇して雪質がはなはだ悪くなり、ほとんど全員が板を回すのに苦労していた。


取り付き当初は林道に降りて藪を避けた 中腹から尾根に戻り急になった斜面にシールを効かせる

春の陽射しが降り注ぐ台地でくつろぐ 頂に着いた満足感を語る背には妙高山が

妙高山を背に集合写真。
後列右から5人目は3月15日西穂高岳で雪崩遭難された宇野さんの懐かしい顔。ご冥福を祈ります

女性陣の滑降 雪質が悪くてなかなか板が思うように回ってくれない

万坂峠に滑り降りるとホテルのバスが迎えた 懇親会の前の下ごしらえ?

5日の行動 

袴岳= 915バスにてホテル出発==930万坂峠出発――途中まで尾根の
       西側の林道を辿る――1100袴岳山頂到着1140滑降開始――
       12
30万坂峠帰着1245迎えバス乗車==ホテル着

ゲレンデ= 2班に分かれて活動。


袴岳往復のGPSトラックデータ


袴岳の俯瞰図

:30〜6:30  セミナー「ウインターレジャー活性化に向けて」 
         講演者 有限会社 エー・デー・シー   会長 荒 木 貞 光 氏

懇親会に先立って斑尾高原の開発にあたられた荒木貞光氏の講演をお聞きした。
荒木氏は藤田観光に勤務された昭和44年ごろから
斑尾高原の開発に関わられ、同社を退職後はスキーリゾートコンサルタント
として経験を積まれ、スキー場「白馬47」の代表取締役などを歴任された。

スキー技術や道具の話を聞く機会はよくあるが氏のスキー場開発に関する
苦労談や、スキー場経営側からとらえたスキーの話は珍しく、
興味深くお聞きすることが出来た。


:30〜9:30                  懇 親 会

懇親会で挨拶する牧野幹事長 左から5番目の黒服の男性が先ほどまでの講演者 荒木貞光氏

 3月6日

6日はスキー場の第13リフトからシール登行して斑尾山縦走を実施した。4日の下見で確認した積雪量から同じコースを多人数で滑るのは無理であると判断し、1班〜3班は南東尾根を旧豊田スキー場まで滑降するコース、4班と5班は斑尾山頂直下の急斜面からスキー場まで滑る林間コースとメンバーを二つに分けた。この日も気温上昇により雪質ははなはだ悪くなり事故などを心配したが、幸い好天にも恵まれて全員が無事に全日程を終了した。

痩せ尾根を通り越した斑尾山頂
一息入れるCコースグループ
どこを通ればいいの?行く手をさえぎる藪と格闘

元スキー場も今はブッシュの林 やっといい斜面が、と思った時は滑降終了地点が近い

     6日の行動 

1班、2班、3班は 斑尾山――旧豊田スキー場(Aコース)を、
    4班、5班は 斑尾山から「パウダー詳図Cコースを滑降


     南東尾根コース(Aコース)=920第13リフトに乗る==935シール登行スタート
     1010斑尾山頂1030滑降開始――旧豊田スキー場麓到着、同時に迎えのバス乗車


     ゲレンデ班=2班に分かれて活動

斑尾山頂から南東尾根を元豊田スキー場へのGPSトラックデータ

斑尾山から急斜面に飛び込みスキー場レストハウス「ハイジ」までのGPSトラックデータ

斑尾山俯瞰図(青線 Aコーストラック)