1月31日に松本の崖温泉などで雪による倒木で孤立する事態が発生したといわれましたが、これは積雪によるものでなく、雨氷というあまり起きない現象によるものだったようです。
私は同日トレーニングを兼ねて雪山漫歩とばかりに高尾山に行きましたが、ここでも同じ現象が起きていました。
雨氷とは0℃以下でも凍らない過冷却状態の雨(着氷性の雨)が、地面や木などに付着することをきっかけに凍って形成される硬く透明な氷のことをいいます。
着氷性の雨が発生する条件として、地上気温は0℃からマイナス数℃の狭い範囲に限られ、上空に適度な厚みの逆転層が存在することが必要であるとされます。上空の雪が暖かい逆転層に触れて雨となりこれが逆転層の下にある零度以下の気温に触れて過冷却の雨となるわけです。
雨や雪と比べて、雨氷は発生頻度も低いため、珍しい気象現象とされています。雨氷が物体に大量に付着すると、樹木の枝が重くなりって折れ曲がったり、地面に氷の層を作って人の転倒や車両のスリップを引き起こすなど、被害を発生させることがあります。一方、樹木などに付着した雨氷が美しい風景を作り出すという側面もあります。着氷性の雨や霧は上空でも生じますが、これにより雨氷が航空機の翼などに付着して運行に重大な支障を引き起こす例もあるそうです。
以上はウイキペディアの情報からかいつまんで説明したものです。先日ヨセミテ渓谷の大滝から流れ落ちた過冷却の水が滝壺でザクザクの氷となって流れ下るのを放映していましたが、原理は同じでしょう。
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