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スキー・アイゼン(テレマーク用)雑感 |
報 告 者 | 佐藤 文昭 |
テレマークスキーは固い急斜面を登るようなものではなかった。 テレマークスキー用のアイゼンは用意されていなかったので、山スキー用のものを流用することになった。 テレマーク締具とセットになったアイゼンも売り出されてきたが、7tm、Voileぐらいしかない。 Rottefella CobraにはTLT用アイゼンを着ける「受け」があるが、そのままでは使えず、木片等を靴との間に挟む工夫が必要だった。 2年ほど前にMeidjoが発売された。コンパクト軽量で評判も良い。オプションでTLT用アイゼンの受け(インターフェース)を着けられるが非常に高価である。それ用のアイゼンはまだ発売されていないのに受けだけ売るのは理解できない。私はうっかり買ってしまった。 TLT用アイゼンが着けられるが刃の長さが不十分だ。 |
左から、テレマークスキーにスキー・アイゼンを紐で縛ったもの 次のは靴とバッケンに挟むもの、スリーピンでも使えるスイス製 TLT用のをロッテフェラ Cobraに装着できたが、木のブロックを載せて靴底で押させるようにした。 右端、VoileのスイッチバックにVoileの直付アイゼンが付けたもの。 |
左からVolile、スイス無名メーカーのもの、TLT用(穴は押さえの木片をネジで止めるため) |
ロッテフェラCobraにはTLT用アイゼンの受けがある しかし、木のブロックを載せないと刃が浮いてしまって刺さらない |
7tmとセットになった純正アイゼン 針金のスプリングでバッケンに留めるが 突然外れることがあった |
MeidjoにもTLT用アイゼンの受けがオプションで着くが | 前に置いたVoileの直付けと比較 刃の深さが違う |
スイス製の汎用アイゼン、 ケーブル式でもスリーピンでも使えた、アイデアは素晴らしかったが、 販売は中止されて入手できない バッケンの中に置いて靴を載せるだけ 前のボルト2本が抜けるのを防いてくれる スイスアイゼンをMeidjoにも付けられる、刃の長さはまあまあ、TLT用より利きそうだ |
アイゼくん |
インターネットで「スキーアイゼン」を探しているとアイゼくんというのがあった http://snow-stab.com/aizekun.html これは上記に紹介したスイス製汎用アイゼンと同じアイデアだ スイスのはステンレス薄板がしなってアイゼンが上下するが アイゼくんは蝶番になっている、そして刃の長さが圧倒的に長い ここからは山スキー用ATアイゼくんも発売している http://snow-stab.com/ataizekun.html |
Voile Switchbackと合わせたアイゼ君 L字型の刃が長い! |
フットサポートは私が木片でやったのと同じ | 薄板でしならすか蝶番にするかの違いで同じアイデア | |
アイゼくんの刃は直角になっていて、テントペグみたいになっている ここまでやる必要はあるのか? 私は、スイスアイゼンのように直すぐな刃で長ければ充分だと思う |
ブンリンのサイトより http://user1.matsumoto.ne.jp/~bunrin/ ここから「最新情報」→「スキーアイゼン」に行けます |
松本のブンリンではオリジナルのスキーアイゼンを発売している。 締具に装着するものではなく、スキーに直付するVoileと同じ方法だ。 直付すると、スキーを前に出すとき、カカトを上げてもアイゼンは上がらずそのままだから抵抗がある。 しかし、それでもその方が良いというのがブンリンの主張だ。 たしかに、クライミングサポートを高くするとアイゼンの刃は少ししか食い込まない 直付なら急斜面でクライミングサポートを高くしてもアイゼンはしっかり雪面に食い込んでいる。 直登刃まで用意されていて、スキーを前に出すときの軽快さよりアイゼンの利きを優先させている。 また、靴の下ではなく前方に着けても充分使えるとサイトで紹介している。 |
靴の下が空いていればアイゼンを付けられるが、前方に付けると、靴を外さずにアイゼンの着脱ができる。 ブンリンのサイトには靴の下と前方の2ケ所に受けを着ける例もある。 |
ブンリンのアイゼンには、幅がいろいろある | 直登刃もオプションで付けられる |
ブンリンのアイゼン 直付の方法はVoileと同じだ | ブンリンのサイトにある使用例 |
私なりの結論 |
スキー板の発達にしたがって、新しい板を買うとビンディングも新しくしたくなる そして、それに合ったアイゼンも購入することになるのだ 締め具に着けるアイゼンは固定式ではなく、歩行のときに靴を上げると、アイゼンも上がって スキーを前に出す抵抗が少なくなる。 ところが、本当にアイゼンが必要なのは上部の急傾斜である。 急なところでクライミングサポートを使うとアイゼンの刃は充分刺さらないのだ シール登高をするときに最初の平坦部からアイゼンを使う人は意外と多い。 そのように教わったと言う方もいる。 必要なときにだけにすれば、直付でもスキーを前に出すときの抵抗は我慢できる だから、私は今後、アイゼンを買うときは直付のものを買うようにしたい。 直付のものが靴の下に装着できなくて前になっても充分利くようだ。 それに、前に着ける方法だと、スキーを履いたままアイゼン着脱ができる。 現在、私の常用しているスキーは2台で、締具はMeidjoとRottefella Freedomだが それぞれに合わせたアイゼンを購入する気はない、Voileかブンリンの直付にしたい。 |
Voile スイッチバックにVoileのアイゼン、完成された組み合わせだ |
Meidjoに着けたTLTアイゼンは刃の長さが足りない 締具の前方にVoileの直付を着けることとしたい |
常用スキー2種 ひとつはK2:Wayback88(センター幅88mm)にMeidjo 深雪用にBD:Carbon Convert(センター幅105mm)にRottefella Freedom Rottefellaの前には大きなレバーがあり、アイゼンはその前につけることになる。前過ぎないか? Carbon Convertは深雪用であり、アイゼン使用が想定される場合(5月上旬など)では使わない だからアイゼンを用意することは必要ないと考える |
皆さんのご意見をいただければ幸いです |