|
群馬県境稜線トレイル(1) (鳥居峠〜野反湖50km) |
開催日 | 2020年09月30日〜10月3日 | |
報告者 | 平野裕也 | |
参加者 | 4名(会員1名/会員外3名) | |
報告日 | 2020/10/10 |
1.はじめに |
群馬県境稜線トレイルは鳥居峠から野反湖を超え、白砂山までは群馬、長野の県境、白砂山から谷川岳までは群馬、新潟との県境稜線をつなぐ全長100kmに及ぶ日本最長の山岳トレイルである。今回はこのうちほぼ半分、鳥居峠から野反湖迄を歩くことにした。 全体の1/3は登山道だが、1/3は車道歩き、あとの1/3は笹に覆われて不明瞭なうえ倒木が多く部分的にはなかなかの難ルートであるというのが全体的な印象である。1日中人に遇わないで過ごす静かな山行を楽しむことができた。完遂すべく残りの半分も計画中である。 |
稜線トレイル |
全行程のうち1/3はこんな感じ |
1/3は車道歩き | 1/3は登山道歩き |
2.行動記録 |
9月30日(水)晴 |
10:20鳥居峠奥ロータリー、12:35嬬恋清水、13:40四阿山、15:20パルコール嬬恋スキー場ゴンドラハウス 上田駅からタクシーで鳥居峠へ。峠から林道が4km程奥まで入っていたので終点のロータリーまで入ってもらう。四阿山に向け出発。途中嬬恋清水で水を補給し、四阿山に到着。山頂には数名の登山者がいたがその先に行く人はいない。小休止の後、浦倉山に向けて長野、群馬の県境稜線を歩き、ガスが巻き始めるころ誰もいないパルコール嬬恋スキー場トップのゴンドラハウスに到着。テラスにテントを2張り設営し、宴会開始。久しぶりの山で気分よく飲んでいるうち酩酊、広瀬さんの介助を受けながらシュラフに倒れ込む。 |
鳥居峠奥ロータリーから出発 |
四阿山山頂 | パルコール嬬恋スキー場トップ泊 |
10月1日(木)曇り |
6:40出発、10:45毛無峠、14:00万座温泉、16:40渋峠ホテル 泊 ガスが濃い。土鍋山を越えしばらく行くとガスの切れ間に毛無峠と鉱山跡が見えた。峠に車が停まっており、10名ほどの登山者が破風岳目指して登ってくるのが見える。ジグザグ道を下って毛無峠に到着。ここから延々車道を3時間ほど歩き万座温泉に到着。温泉から国道292号線の山田峠までひたすらの登り。ガスの中突然現れる車に注意しながらさらにしばらく歩き日本国道最高地点のモニュメントを見て渋峠に到着。渋峠ホテルの煙突の煙が懐かしい。峠の道路標識にある温度表示は4℃を示していた。 |
毛無峠と鉱山跡 |
3時間の車道歩き | 渋峠と渋峠ホテル |
10月2日(金)晴のち曇り |
6:10出発、7:00横手山、11:05赤石山、13:55オッタテ峠、15:10五三郎小屋 朝食のおにぎりをもらい横手山に向けてスキー場のリフトの下を登る。横手山頂からの絶景を楽しみ、山頂ヒュッテの横から迷いながらも鉢山へのルートに入る。しばらくゲレンデを下り途中から荒れた山道に入る。鉢山を過ぎ、しばらく行くと西にコバルト色の大沼が原生の自然の中にうずくまって見え、行く手には岩稜を従えた赤石山が現れた。ひとしきり登ると赤石山山頂到着。登山者が一人岩頭で景色を楽しんでいる。 赤石山を過ぎるとがぜん道が不明瞭になり、ここから野反湖迄は10時間以上かかることや、遭難続出の魔のガラン沢への迷い込みもあるのでハイキングでは無理との警告文がある。笹がいくらか低いところが道であり、そこを探しながら進む。倒木も多く、くぐったり跨いだりを繰り返す。2時間ほどこんな道を進みダン沢の頭を超えると1m幅くらいで笹が刈り払われている。ルートを探す必要がないのでほっとしてしばらく行くと刈り払い機が置いてあり、再びルート探しを強いられる。オッタテ峠で、左側に「水場」の看板があり、藪の中をしばらく下ると廃屋となった五三郎小屋が現れた。ブロックの壁に蔦が絡まり、扉は開きっぱなしの2坪ほどの小屋であり、中にテント2張りを張って今晩の宿とする。 |
パワースポット横手山神社 |
赤石山の登り。バックは大沼 | 五三郎小屋 |
10月3日(土) 曇り |
7:00出発、10:00三壁山、11:20野反湖バス停 ガスで笹が濡れているので雨具で出発する。一登りすると大高山に到着。ここからは再び笹の刈り払いがしてあり歩きやすくなる。登山者やトレランの人ともすれ違う。やがて行く手に野反湖が見え始めた。三壁山登山口の道標で終了の記念撮影をし、キャンプ場のバンガローの間を抜けてバス停へ。野反湖はヒメマス釣りの釣り人でかなりの賑わい。久しぶりに人の集団を見る。バスを待つ間体を拭き、ビールで乾杯して県境トレイル(1)を締めくくる。 |
野反湖が見えた | 紅葉が始まっている |
野反湖三壁山登山口で終了 |
ルート図 |
登行図 |
国土地理院WEB |