C-2003 妙高旧スキー場跡(燕温泉及びパインバレー)を滑る

  開催日 2020年02月29日〜03月01日
リーダー 後藤正弘
報告者 後藤正弘,半田祐一
参加者数 12名
報告日 2020/03/04

 2019年秋の全国集会(妙高笹ヶ峰)でお世話になった「燕ハイランドロッジ」の宮澤社長の特別講演がきっかけとなり,今回の『旧妙高スキー場跡を滑る』ツアー企画が実現した.初めての企画でかつ今年は雪が少ないこともあり,後藤リーダーには事前に何度も現地に足を運んで偵察していただいた.
 初日の妙高パインバレースキー場は林道コースをトップまで登りスカイラインコースを滑るルートで好天に恵まれ気持ちよい『雪上散歩』を楽しむことができた.妙高山の雄姿を見ながらのツアーは印象深いものとなった.今回のような旧スキー場を利用するツアーはコースも安定しており,シーズン前の足慣らし/初心者向けの練習の場として活用する価値は高い.

2020/02/29 旧妙高パインバレースキー場

 「燕ハイランドロッジ」前泊の8名に当日到着4名が加わり桶海の登山口に向かう.車1台を残して下山地点のスキー場まで移動させておく.数日前の新雪が少し残る林道を交代でラッセルしながら登行する.湿った雪のためシールに雪が張り付き下駄状態になる人もいた.リフト塔まで登ると妙高山から日本海まで望める大パノラマが広がる.さらに1ピッチで無線塔があるゴンドラ駅舎トップに到達し大休止となる.
 下り始めは黒姫山が前方に見える緩斜面が続くが次第に妙高山がぐっと眼前に近づいてくる.クラブ旗を広げ妙高山の雄姿をバックに記念撮影となる.最下部の広い斜面では思い思いのシュプールを描き,あっという間に楽しい『雪上散歩』ツアー終了となる.懇親会では夜遅くまで和気藹々の会話が弾んだ.二日酔い注意.

【コースタイム】旧妙高パインバレースキー場(妙高市桶海地内) 晴れ
桶海10:15〜林道〜12:45ゴンドラ駅舎13:30〜スカイラインコース〜14:30ゴンドラ乗り場 【登り:2時間30分、滑降1時間】

(01)燕ハイランドロッジ前 (02)桶海登山口(バックは妙高山)

(03)林道に沿って上る (04)林道に沿って上る

(05)妙高山〜日本海の大パノラマ

(06)もう一息 (06)大展望に足が止まる

(07)スキー場トップ

(08)黒姫山を見ながら下降 (09)緩斜面が続く

(10)妙高山の雄姿をバックに記念撮影

(11)白いキャンパスを滑る (12)シュプール

旧妙高パインバレースキー場(当時の案内図から)

ルート図(02/29)
GPSデータ(KML)

Youtube動画(6分)2020/02/29

Youtube動画(2)(9分)2020/02/29

2020/03/01 旧燕温泉スキー場

 特別レッスンメンバー他を除く10名で宿の前からシールを付けて登行をスタートする.すぐに急斜面となりトラバースしながら登る.雪崩の危険のある斜面では間隔を空けて慎重に通過する.上部を見上げると雪崩柵がいくつも設置してあるのが分かる.1,150m付近の大きな斜面で女性陣とリーダーがその場で待機することになり残りメンバーで1,200m付近まで登る.
 シールを外して滑降しすぐに待機メンバーと合流する.女性陣は急斜面ではスキーを担いで降りるという判断となり,斜面途中からスキーで滑降した.大斜面はボーダーのシュプールで荒れており,柔らかい部分と硬い部分が混在しており難渋した.元気印の木下さんだけはスイスイ滑って下で長い間待機されていた.スノーシェッド脇の雪壁をお尻で滑り降りて宿まで歩いて無事終了となる.
 今回降りたコースはボーダー仲間では人気コースになっており赤倉スキー場のトップから滑降し燕ハイランドロッジ前を経由して再びスキー場に戻るようである.ロッジに用意されたホットワインを飲んでいく豪傑もいるとのことであった.

【コースタイム】旧燕温泉スキー場(妙高市燕温泉地内) 曇り
燕ハイランドロッジ9:00〜10:20ゲレンデ上部10:30〜11:00県道(スノーシェッド) 【登り:1時間20分、滑降30分】

(01)燕ハイランドロッジ前 (02)登行スタート

(03)急斜面のトラバース (04)危険箇所は間隔を空けて通過

(05)シールを外して滑降準備 (06)さあこれから滑降

(07)滑降無事終了 (08)まだ時間がかかるかな

(09)悪戦苦闘 (10)SDカード入れ忘れ

(11)お疲れ様 (12)スノーシェッド脇の雪壁をお尻で滑り下りる

ルート図(03/01)
GPSデータ(KML)

【リーダーコメント】
(1)雪質や積雪量に不満が残ったが、天候に恵まれほぼ計画どおりに実行できた。山スキーの総合力(体力、スキー技術、経験)に差があるチームを安全かつ楽しい山スキーとするため以下を留意した.
    ・ゆとりのある計画
    ・個別のフォロー態勢
    ・コミュニケーションの大切さの共有
    ・チームのまとまり
(2)高齢化が進むクラブであるが、次世代のリーダーの育成を図るためにスキー技術や経験の伝承を図るために意見交換が必要であると感じた。今回、若尾さんの特別レッスンは注目すべき出来事であり参考にしてはどうだろうか。