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北海道カヌーツアー

実 施 日 2016年6月18日〜24日
報 告 者 竹花 晃
参加者数 11名 (会員1名、非会員10名)

概要
6月18日 印旛沼ホーム→大洗港18:30発 フェリー サンフラワー
6月19日 13:30苫小牧港→音更町十勝川温泉 ホテル泊
6月20日 歴舟川ツアー 雨により増水。中止して歴舟川の偵察。十勝川海岸湖沼群の湧洞湖偵察
6月21日 湧洞湖に向かうも大雨により通行止め。予定を変更して支笏湖へ。昼食後、支笏湖でカヌー。道央は天候回復。
6月22日 支笏湖を北上し、千歳川源流でカヌー。登別温泉へ。
6月23日 ウトナイ湖の上流の美々川へ移動し、カヌー。苫小牧港18:45発
6月24日 14:00大洗港→印旛沼ホーム

6月20日 雨

 今回の目玉は歴舟川の下降であったが、連日の大雨で川は増水しカヌーは断念。次回のために下見をした。
 歴舟川は川幅が広く、流量が多く、高度差があるため流速が早い。トロ場が少ないため、チンして流されると上陸地点が少ないためかなり流されそうだ。大きな瀬も多く、ホワイトウォーターが各所に渦巻いている。水温はかなり低く、長く浸かっていると低体温症になりそうだ。
 但し、増水していた時だから、通常時とは水量、流速も違うかもしれない。
 記録では浅瀬があり、艇から降りて引く所もあるようだが、そんな場所も見られなかった。
 歴舟川偵察の後、豊頃町の太平洋岸にある湖沼の一つ湧洞湖へ。北海道的な牧場や、海抜は低いのに高原的な景色の樹林帯を行く。湧洞湖から狭い陸地の向こうは太平洋の荒波が押し寄せている。ハマナスやエゾゼンテイカなどの花が咲いていた。雨で視界は効かない

6月21日 雨、道央はうす曇

 湧洞湖でカヌーを浮かべようと向かったが、大雨で湧洞湖に向かう道路はゲートが閉められ、通行止め

道央の方が天候が良さそうなため、湧洞湖は諦めて支笏湖に向かう。

休暇村支笏湖で昼食後、支笏湖のモラップキャンプ場の浜から艇を出す。

 出艇前に外人がテントを張っていたので暫し歓談。フランス人で、仕事を辞めて旅行をしながら日本に来た。京都などの観光をしてから、北海道に来て、道東の山を登り(雨に大分やられたとのこと)支笏湖に来て、周辺の山を登るようだ。登山用品は日本で購入。3か月位日本滞在の後、シベリア鉄道でヨーロッパに帰るとのこと。やることのスケールが大きい

支笏湖の最大水深は363m、平均水深は265.4m。貧栄養湖で透明度が高い。但し、場所により紺碧というよりも、気味が悪いほどのブルーブラックで吸い込まれそうだった

西北には札幌オリンピックの滑降競技が行われた恵庭岳1320m。
 恵庭岳は写真の左奥で雲に隠れて見えない。

 湖の南東には右に風不死岳(ふっぷしだけ)1103mと、左に樽前山1023m。溶岩ドームがちょっとだけ見える。22日に撮影

6月22日 晴れ 支笏湖から千歳川の源流へ

 再び、モラップキャンプ場から艇を出し、休暇村と支笏湖温泉の間から流れる、千歳川源流へ。
 千歳川への入り口には明治の末に王子製紙が作った軽便鉄道の鉄橋がある

 千歳川源流は、堰までは支笏湖とほぼ同じ標高で、殆ど流れはない。両岸が樹林帯の間を進む。

堰で引き返す

川の岸の近くには魚がよく見られた

山線鉄橋の手前の駐車場の岸で上陸し終了。 登別温泉に向かう

6月23日 曇り 美々川カヌー。美々橋〜植苗橋

登別温泉から、ウトナイ湖に行き、ネイチャーセンターを訪れたが閉館日だった。美々川はウトナイ湖に流れ込む。この川はカヌー用に整備されており、各ポイントの川岸は出艇用のスロープと、駐車場やトイレが設置されている。
 清流で有名らしいが、湿地帯の中で町も近く、雨の後で水が多少濁っていた。
 また、最近はカヌーイストが少ないのか、狭い川にアシや草が生い茂り、ヤブコギをしないと進めない箇所があった

出艇のスロープ

美々橋から少し上流に行ってみる。川幅は所によりかなり狭い

草をかき分け、草を掴みながらヤブコギならぬクサコギで突破

川幅が段々と広くなり、漕ぎやすくやすくなってきた

途中、ベニザケの遡上調査のための捕獲網が設置されており、上陸して艇を運ぶ

快調に漕ぐ

 美々川にはコブハクチョウのファミリーが住んでいる。ガイドブックに、コブハクチョウが大変気が荒く、下手にちょっかいを出すと威嚇してくるので、なるべく離れて進むように、と注意があった。仲間の一人がちょっかいを出したらえらい威嚇されたとホウホウの態で逃げてきた

今回のツアーの最後。上陸。ここにも白鳥がいた

 今回のツアーでの奇遇。
 大洗港でフェリーに乗り込む時に、昔の山仲間の二人とばったり行き会った。幌尻岳などに登りに行くとのことで、フェリー内でも話をした。
 彼らの日程は我々よりも長かったので、帰りに会うことはないだろうと思っていた。ところが苫小牧港で偶然にもまた会った。我々と同様天気が悪く、また幌尻岳は残雪が多く、途中で止めて、羊蹄山や樽前山などを登ったとのこと。何と我々が支笏湖から眺め、時間があったらカヌーの代わりに私も登ろうとした山である。
 結局、予定を切り上げて早いフェリーに変更したため、再度船上で一緒になった。やはり、山の方が縁が深いかもしれない。