P-2110
谷川山系、東谷山、平標山
山スキー

  開催日 2021年3月19日〜20日
参加者 4名(会員2名,会員外2名)
報告者 佐藤真二
報告日 2021/03/21

 3月19日、20日に谷川山系の東谷山北西面、平標山ヤカイ沢を滑りました。報告者は、今シーズンはコロナのため山スキーを自粛しており、今回が初めての山行でした。天候に恵まれザラメ雪を期待しましたが、両コースとも雪が凍っており急斜面のむずかしい滑降となりました。

3月19日/東谷山
【コースタイム】
8:05 二居出発〜11:20 東谷山〜13:20 貝掛温泉バス停前
 朝から晴れていい天気になった。貝掛温泉のバス停の前の駐車スペースに一台車を置いてから、二居より出発。最近降雪はないが、雪は十分ある。高圧線の鉄塔を過ぎたあとのやせ尾根にもしっかり雪がついて起伏が少なくなっており登りやすい。登りの核心部は急なところが続きシールがすべるのでスキーを担いで通過。そのあとは尾根が広くなり、気持ちのいい樹林帯の登り。山頂(1554m)は晴れて谷川岳、八海山、苗場山が見渡せた。ドロップインするところまでは雪質がよく期待が高まったが、斜面に入ると急傾斜の凍った雪が続き、滑りは厳しい。傾斜が緩くなり、右岸斜面方向に回り込むと雪が柔らかくなりようやく滑りを楽しむことができました。

(1-1) 二居峠からのやせ尾根

(1-2) 尾根が広くなった (1-3) 心地のいいブナの樹林をハイクアップ

(1-4) 山頂へ

ルート図
国土地理院WEB
登行図

3月20日/平標山
【コースタイム】
6:40 林道入口発〜9:00 ヤカイ沢経由で稜線(1650m)〜
10:10 平標山〜11:25 林道入口帰着
 この日も朝はいい天気。今日は南西斜面なので、雪がゆるんで滑りやすいことを期待する。ヤカイ沢から、晴れた空と平標の稜線がよく見える。南から風が吹き、山頂にガスがかかっていた。あとで滑る南西斜面も気持ちよさそうに見えたのですが。標高1500mから右手の支尾根にとりつく。雪が固く緊張するがクトーをきかせ、ジグザグに登る。稜線に出ると、強風で、視界が10メートルくらいしかなくなり、修行のような厳しい登りがつづく。なんとか山頂(1983m)にたどりついたが視界がない。
 強風のなかシールを外し、松手尾根方向に少し降りてからドロップイン。すぐに視界がひらけるだろうとの期待に反して見通しの悪い状況が続き、結局1700mくらいまで、横滑りで慎重に降りる。そのあとようやく見通しがきくようになり、傾斜も緩くなってきたが、広い範囲にデブリがあり緊張が続く。ようやく1450mから疎林の中の緩斜面を気持ちよく滑ることができた。こんなことならわざわざ平標山まで登らず、適当なところまでハイクアップして、視界のいい中で滑りを楽しめばよかったと反省。

(2-1) ヤカイ沢から (2-2) 稜線は強風とガス

(2-3) 山頂到着

ルート図
国土地理院WEB
登行図