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群馬県境稜線トレイル3

  開催日 2021年7月17日(土)〜19日(月)
参加者 3名(会員1, 会員外2)
報告者 平野裕也
報告日 2021/07/23

 群馬県境稜線トレイル100kmを昨年2回に分けて歩き、残りは平標山の家から谷川岳を越えて馬蹄形縦走路を土合に至る30km。勇躍出発したが、暑さと重荷、アップダウンの激しいルートにすっかり消耗、これまで感じたことのない下りでの苦痛を味わう山行となった。目的を達せず蓬峠からの下山となったが、体力の低下を受け入れ、時間に余裕を持った計画を立てる重要性を認識した貴重な山行となった。残りは軽装でやり遂げるつもりだ。

7月17日(土)
 越後湯沢でT田夫妻と合流、タクシーで元橋の平標登山口へ。今回は群馬県境稜線トレイルの3回目で平標山から谷川岳馬蹄形を越えて土合まで踏破の予定で快晴の中、勇んで出発。平標山の家から平標山まではたくさんの登山者で賑わっている。しかし仙ノ倉山を過ぎれば人もまばらで時折トレラン族が通り過ぎるだけ。幸い西風が強く暑さは応えないが、200m〜400mのアップダウンですっかり消耗し、万太郎山に着いたのは既に午後6時。幸い天気は安定しており、雄大な夕日を見ながら7時過ぎに大障子の避難小屋に到着。すでに4名の先行者が小屋を占拠しており、小屋横にテントを張る。ヘッドランプを頼りに30分の水場往復。時間節約のため夕食は煮炊きを止めて行動食とする。ぬるいビールでもビールはビール。9時には就寝。

写真1 平原新道登山口からスタート

写真2 万太郎山に向かう稜線を行く

写真3 夕日にうっとり 写真4 今日の目的地大障子避難小屋がみえた!

7月18日(日)
 今日も快晴。6時に出発、オジカ沢の頭を越え、9時半に谷川岳肩の小屋に到着する。山頂はかなり密な登山者の賑わいだ。風がないうえ、日差しは容赦ない。すっかりペースダウンして一ノ倉岳に着いたのは昼近くとなった。コースタイムでは今日の目的地清水峠まであと5時間程度なので夕方までには到着できるだろうと思ったのが間違いで、あえぎあえぎ武能岳に着いたのは既に午後4時に近かった。はるか遠くに蓬峠の小屋が見え、まだ優に1時間はかかりそうだ。今日は蓬峠泊まりと決めたが、明日、清水峠までの2時間を加えると白毛門を越えて土合まではコースタイムでも9時間、今日のスピードでは12時間は覚悟しなければいけないことから今回は蓬峠から土樽に下ることに決定。5時に蓬峠に着いてテントを張る。肩の小屋から後生大事に持ってきたビール持参で水場へ。3分ほど冷やしてテントに戻り乾杯。食事中にぽつりぽつりと雨が降ったが本降りにならず外で夕食を摂り早めに就寝。

写真5 谷川岳肩の小屋に到着

写真6 烏帽子スラブが見える

写真7 アキアカネの乱舞 写真8 蓬峠でテント

7月19日(月)
 やや雲は出ているが無風で暑い。6時半、蓬新道を土樽に向け出発。途中適度に水場があり、水分補給に心配はない。東俣沢出合の渡渉をして蓬沢をしばらく下ると河原につけられた道が崩壊しており、思わぬ高巻きを強いられる。3時間ほどで蓬新道登山口に到着。携帯が通じるところまで林道を歩きタクシーを呼ぶ。越後湯沢で駒子の湯に入り、へぎソバを食べる。蕎麦屋の駐車場は首都圏の車で満杯。ここで解散とした。

写真9 蓬新道登山口で山行を終了

トラック図 (7/17-19)
国土地理院地図
登行図
累計高度(+) 4,065m (-) 4,429m, 沿面距離 31.4km