P-2215
岳沢から天狗沢

  開催日 2022年4月25日
参加者 2名(会員1名,元会員1名)
報告者 若木 仁
報告日 2022/05/03

 雪が少なくても、雨模様の天気でも岳沢は裏切らなかった。デブリも巧く崩れてくれバリバリ、ガリガリを楽しみました。

(1) 登高・滑降ライン
GPSログ

概要
 午後から雨を覚悟で7時前に上高地山研を出発、岳沢目指して夏道通しに歩くもこの雪が少ない。夏道が岳沢と出会う地点(1,750m)から河原に移りゴーロを上がる。暫くすると右岸側のハンノキ帯に雪の繋がりが見えてきたので攀じ登り板を履く(1,850m)。鬱陶しいハンノキの枝をかき分けながら進むも、途中2回雪が切れて板を脱いで左右の雪のある方に乗り移り、1950m付近で天狗の頭から落ちてくる間の沢の押し出し台地に上がった。
 条件が良ければ奥又白池に繋がる中又白沢の雪の付き具合を見るべく奥明神沢に入りたかったが、思ったほど雪がついておらず、天候も崩れかかっていたので広大な天狗沢とした。中間部はデブリの園であったが天狗のコルから美味しいラインが繋がっていた。両隣に拡がる西穂高沢、間ノ沢、コブ沢も至極美味しそうだった。

(2) ゴーロを進む
(ポールは地下タビで)
(3) ゴーロを行く 後ろに天狗の頭
(私は長靴)

(4) ハンノキ帯に喘ぐ (5) 岳沢に戻り前方右岸台地に登る

(6) 天狗沢を登る (7) 天狗沢コルからのライン

(8) 登高終了点 後ろは間ノ沢

 天狗沢2100m辺りから、3cmほどのザラメの下は氷で、雨が落ちだした2315mのデブリ帯で登高打ち止めとした。頭上を明日開業する岳沢小屋への荷揚げのヘリが飛ぶなか、12時前に滑降開始したが、雪質は見たほど悪くなく快適に飛ばしてあっという間にハンノキ藪に突入。前を塞ぐ枝とのネゴが大変だった。雪が切れたところで長靴、地下タビに履き替え帰途についた。山研手前で雨が強くなるも14時半に帰着。
 岳沢小屋辺りをBCにして滑りまくるのも楽しそうだ。来年は、天狗のコルまで上がろう!

(9) 天狗沢滑降 (10) 六百山を正面に終了点に近づく

追記
 26〜27日にかけての大雨により梓川右岸・左岸道路合流点から釜トン側にちょっとはいった箇所で岩盤崩壊が起きて交通遮断となったお陰で山研宴会が3夜続いたが、28日昼、コソッと徒歩で上高地を脱出し事なきを得た。