P-2222 夏山縦走 塩見岳から北岳

  開催日 7月26日(火)〜29日(金)
参加者 4名(会員1名,会員外3名)
報告者 平野裕也
報告日 2022/08/04

 コロナで2年間見送ってきた南アルプス縦走。梅雨明け10日の安定した天候を期待したが、雨、ガス、雷、晴と目まぐるしく変化するお天気のなか、64歳〜79歳の高齢者パーティーだったが、何とか4日間のテント縦走を完遂できた。

7月26日(火)曇り
 降り立った飯田線伊那大島駅は高校生の頃に冬の塩見を目指した時以来だが記憶は勿論ない。駅前にタクシーが1台あり、交渉の結果バス代+αでOKということでバスより10分ほど早く鳥倉登山口に向かう。鳥倉登山口の駐車場でタクシーを降り、登山口まで歩いていると何とバスに追い越されてしまった。格言 急いてはことを仕損じる!! 14時過ぎ登山道に入る。幸い雨には遇わず3.5時間ほどで三伏峠に到着、早速テントを張りビールを調達して入山初日を乾杯で祝う。

(1) 三伏峠テン場

7月27日(水)曇り
 3時半起床。夜中に雨がテントを叩いたが目覚めるころには止んでいた。5時出発、本谷山を越えて塩見岳に向かう。山頂直下の岩場を慎重に登り10時過ぎに山頂着。ガスの中から富士山が顔を出す。遠くで雷鳴を聞くが近づく様子がないので行動継続。4時半前に熊ノ平小屋に着く。11時間越えの長時間行動は流石に体力限界ぎりぎりだ。熊ノ平は湧水が多く快適なテント場だ。

(2) 塩見岳山頂直下の岩場 (3) 塩見岳山頂

(4) 顔を出した富士山 (5) 熊ノ平小屋に到着

7月28日(木)曇り時々雨
 3時半に起床、5時出発。三峰岳への急登を喘ぎながら登る。三峰岳は数年前に日本アルプス最高峰連続登山をやったときに野呂川越えから登り、てっきり間ノ岳と思った偽ピークだ。ようやく稜線に入り、尾根筋を間ノ岳に向かう。
 間ノ岳には9時到着。間ノ岳を越えて中白根山に向かう途中、雷鳴がとどろき、強い雨が降り出す。だんだん近づいてきたので一時低地に身を伏せ20分ほど退避。13時に北岳山頂着。流石に人気の山だけあって肩の小屋前では多くの登山者がベンチで談笑している。小休止ののち白根御池小屋に向かって下る。途中ガスの切れ間に大樺沢の雪渓が見える。16時半前に白根御池小屋に到着、小屋前にテントを張る。夜中雷と強雨に睡眠を妨げられた。

(6) 千丈甲斐駒 (7) 間ノ岳山頂

(8) 北岳山頂 (9) 白根御池小屋のテント場

7月29日(金)晴
 目覚めれば快晴。だいたい数日の山行の最終日は晴と相場は決まっている。3日間ですっかり湿った衣類やシュラフ、テントをいい加減にパッキングして広河原を目指す。芦安までタクシーを使い、芦安温泉の開店を待って一番風呂で4日間の汗と垢を落として生ビールで乾杯、4日間の山行を締めくくる。

トラック図 国土地理院地図