中山道 旧和田峠

2022年4月からミニベロの自転車で旧中山道を15の区間に区切って走っています。
このうち、岩村田宿~下諏訪宿の区間は旧和田峠(1600m)を越えなければなりません。峠越えは登山道なので自転車走行できる部分はほんの少し。
そこで、峠は徒歩で越えました。

開催日 2023年11月27日
参加者 安井康夫・単独
報告日 2023年12月3日

6:34 新国道142号、諏訪側の中山道入口に車を置いて入山。
道は400mほど広いが、その先は崩れているので単管パイプで補強されていました。
6:53 一里塚跡碑「江戸より53里」。明治時代にはこの周辺は農地が広がっていました。

6:59 街道は一旦、国道に出て横切ると西餅屋茶屋跡です。ここには4軒の茶店があり、周辺には石碑やお墓が建っています。江戸時代、凶作の時に米や食料が藩外に持ち出されないように口留番所が設けられました。
7:50 石小屋跡に到着。旅人や大名らが大雪のときでも休憩できるように、下原村の名主が郡奉行の許しを得て建てたものです。

7:55 柳原清水という水呑場です。しばらくすると七曲り、峠までもう少しです。

8:07 旧和田峠1600mに到着。峠には御嶽遥拝所跡があり、御嶽山大権現碑などが建っています。また峠を挟んで峠の地蔵、賽の河原に馬頭観音の石仏が建っています。
8:12 峠から東餅屋茶屋跡へと下ります。

8:22 ビーナスラインを横切ります。今は冬期閉鎖で車の往来はありません。
8:36 車道の下に設置されたコルゲートパイプの中を抜けます。東餅屋茶屋跡は近い。

8:46 旧国道142号を横切って、東餅屋茶屋跡に到着しました。
和田峠を無事越えるために、幕府は西餅屋と東餅屋に茶屋を設置し、東餅屋茶屋の5軒には一人扶持(一日玄米五合)を支給し、家屋破損時の救恤金も下付したそうです。
茶屋跡には峠の茶屋「東餅屋」が建っていますが、平成24年(2012)前後に閉業となり、建物内は荒れて軒下にはガラス片が散らばっています。

旧和田峠の軌跡です。青が歩行、赤が自転車走行です。
未明、峠の茶屋「東餅屋」(廃墟)に自転車をデポしておき、旧和田峠トンネルを抜けて車を置いている国道まで走行、戻りました。9:35着。
下りは、25、30・・最高時速40.9km/h。16インチの小径車走行は安定性が悪く、緊張しました。中山道の自転車旅、京都三条までまだまだ遠いです。

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